病気のお話し

糖尿病3大合併症、糖尿病神経障害で痛みが感じない?その原因は?

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糖尿病合併症シリーズ第三弾、と続いておりますが、糖尿病になると気を付けなければいけない病気の合併症が増えていきます。
そして、病気を放置して好きなもの、甘いものばかり食べていると命の危険にも及ぶ病気です。
この合併症は、糖尿病によって引き起こされる病気です。
血糖値が高く続くと、毛細血管がもろくなり破れて出血したり、血流が悪くなるため臓器が機能しなくなり病気を引き起こす原因となっています。

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糖尿病神経障害とは?

人の体の神経には、痛みや温度(熱い、冷たい)など、外からの刺激を感じる感覚神経と、内臓や器官の働きをつかさどる自律神経、筋肉の動きの指令を伝達する運動神経があります。
糖尿病神経障害になると、これらのすべての神経に障害が発生する危険性があります。

糖尿病神経障害の症状は?

痛みや温度に過敏になる、手足にしびれや違和感、痛みを感じる、寝ている時にふくらはぎがつるなどがあります。
悪化すると、痛みや温度という感覚を感じなくなります。この感覚がなくなってしまうと、ケガや火傷をしても気が付かず放置してしまい、そこからばい菌が入りやすくなったり壊死(”えし”皮膚の細胞や組織がその部分だけ死滅してしまうこと)してしまうのですが、ほとんどは足に多くみられますが、ひどくなると足を切断せざるおえなくなります。
自律神経の障害が起こると、発汗異常や立ちくらみ、食欲不振、便秘になりやすいなどの症状になりやすく、心筋梗塞や低血糖になっても気が付かずに命に危険が及ぶことがあります。

運動神経は、感覚神経や自律神経に比べて障害が起こる確率は低いですが、障害が起こると顔面の神経麻痺や眼球の神経が麻痺することがある病気です。

足を切断寸前まで放置していた女性患者さん

この方に出会ったのは、私が急性期病棟で働いていたころに入院してきた60代の糖尿病患者さんでした。
もう、とにかく間食が辞められず甘い物が大好きな方でした。糖尿病歴が長く、インシュリン注射の治療と食事指導をしても血糖値の正常化が保たれることなく、6~7年間ずっと食生活が改善されることなく過ごしていたのです。
その方がある日、低血糖で意識がもうろうとしていたところを救急車で運ばれてきました。
救急外来で採血や血糖値を上げるためブドウ糖の注射と、尿カテーテルを入れて24時間尿量を測定する処置をおこないました。
両足を見ると、かなり赤く腫れており、循環不全を起こされていました。
抵抗力が弱っており、足の指の間に水虫に感染して皮膚がめくれてジュクジュクして出血しているほどひどくなっていました。

糖尿病が進むと、感染症に弱く、ちょっとした傷からばい菌が入り、傷が治るのにかなり時間がかかります。健康な人のように何もしなくても治るということはないので、毎日消毒してガーゼを変えてあげないといけませんでした。
入院して間もなく、担当医師が「ここまでひどくなると、両足切断しないといけなくなるよ!」とその患者さんに忠告しましたが、患者さんは性格がおおらかな人であまり危機感を持っていなかった様子でした。

入院中、病室へ血糖値を測定しに行くと、ベット下にこそっとお菓子を食べている形跡があったので、「●●さん、なんか食べた?」と聞くと、「食べとらんよ!」と言い張りますが、その証拠に血糖値はかなり高く出て、「やっぱり食べたろ~!お菓子食べたらダメって先生に言われてたでしょ!」と言っても「う~ん、分かってるけど、止められんもんね~」って、これが毎日続くのでした。家族には、間食などの差し入れはしないよう説明していたので、自分で売店に買いに行っていたようです。

すでに目が見えにくくなって、両足は痛みの感覚は無く、足が重たくてゆっくり歩いていても、ベットの足に指をぶつけて出血していても気が付かないということもありました。
腎臓機能も悪く、透析治療が必要になるほど悪化していました。

糖尿病の方の足のケアは大事で、水虫の悪化を防ぐため、毎日消毒液を混ぜたお湯で、足浴をして足の血流を良くする目的でもしていました。
足浴して、ガーゼでよく拭き、壊死して局所が黒く変色したところと傷の周りに消毒薬を塗ってガーゼで保護していました。
間食を辞めても血糖値の正常な状態が保てず、とうとう医師からは、「切断しないと足が壊死しているところが段々ひどくなり、命にかかわるので足は大学病院で切断してもらいましょう。」と家族と本人に説明された数日後、その患者さんは別の病院に転院することになりました。

私が今まで出会った糖尿病の患者さんの中で、一番症状がひどかった方でした。
糖尿病は、最初の段階では自覚できる症状がないため、気にせず何でも食べてしまう人が多く、高い血糖値が続いて突然、低血糖で冷や汗と気分が悪くなって初めて自覚症状が現れる病気です。
そこで、病院受診して食生活に気を付ける習慣ができてれば、そこまでひどくならなくて済んだのではないかと思います。

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